大切なお洋服にカビが生えてしまった経験はありませんか?クローゼットを開けたら、お気に入りの服に白や黒の斑点が…。そんな悲しい思いをしないために、クリーニングのプロの視点から、カビの原因と対策をわかりやすくお伝えします。

カビが発生する原因って?

実は、私たちの周りの空気中には、目に見えないカビの胞子が常に漂っています。これらの胞子は、ある条件が揃うと一気に繁殖を始めるのです。

カビが大好きな環境とは?

カビにとって最高の環境は「湿度が高い場所」です。特に最近の住宅は、省エネのために気密性が高く設計されています。これは冷暖房効率には良いのですが、同時に湿気がこもりやすくなり、カビのリスクが高まっているのです。

そして、衣類+湿気の組み合わせは、カビにとってまさに天国!繊維に含まれる皮脂や汗、ホコリなどがカビの栄養源となり、湿気と合わさることで爆発的に繁殖してしまいます。

クリーニング後の保管で要注意!

クリーニングから戻ってきたお洋服、そのままクローゼットに掛けていませんか?

実は、クリーニング店でかけられているポリ包装(ビニールカバー)は、あくまでも持ち運び時の汚れ防止用です。通気性がないため、そのまま保管すると内部に湿気がこもり、カビ発生の原因になってしまいます。

正しい保管方法

  1. ポリ包装を外す クリーニングから戻ったら、すぐにビニールカバーを取り外しましょう。
  2. 風通しの良い場所で陰干し すぐにクローゼットにしまわず、半日程度風通しの良い場所に掛けておくと、残った湿気が飛びます。
  3. 不織布カバーの活用 長期保管する場合は、通気性のある不織布製の衣類カバーがおすすめです。

シーズンオフの衣類は必ずクリーニングへ!

「今シーズンはもう着ないから」と、汚れたまま衣類をしまい込んでいませんか?これは絶対にNGです!

目に見えない皮脂汚れや汗は、時間とともに酸化し、黄ばみやシミの原因になります。さらに、これらの汚れはカビの大好物。湿気と合わさることで、次のシーズンには取り返しのつかないことに…。

アドバイス

  • コートやジャケットなど、シーズンものは必ず着納めにクリーニングを
  • 礼服や着物など、着用頻度の低い衣類も定期的なメンテナンスを
  • 防カビ・防虫加工のオプションも効果的です

まとめ

カビから大切な衣類を守るポイントは、「湿気対策」と「清潔な状態での保管」です。クリーニングは単に汚れを落とすだけでなく、衣類を長持ちさせるための大切なメンテナンス。プロの技術で、お気に入りの一着を末永く愛用していただけます。

カビ対策でお困りの際は、ぜひ当店にご相談ください。お客様の大切な衣類を、プロの技術でしっかりとお守りします!